現在の状況

私は、IT関係やレンタルリース・ECO推進などの事業を経営しております。

法人の負債は、数千万ある状況で、負債の担保には私の不動産を充てております。

資産はございません。

従業員は数名で、未払いの賃金が数百万あり、税金の滞納も数百万ある状況です。

現時点ですでに営業はストップしており、個人での負債も数千万ある状態です。

ご相談内容

現状、事業を停止しており、従業員に対して未払いの賃金がある状況です。

私自身、収入が0の為、親に援助を受けて生活しております。

とにかく早く解決したい気持ちが強いです。

ただ、どのように解決して良いか私では分らず息詰まっております。

弁護士の先生ならきっと最善の選択ができるよう、お力を貸していただけるのではないかと考え相談に参りました。

会社の負債に私の不動産を担保に入れておりますので、この先の生活にも不安がございます。

最善の選択ができますよう、何卒、お力添えを頂けますと幸いです。

どうぞ宜しくお願い致します。

弁護士からのアドバイス

弁護士向井智絵

貴社にとっての最善の方法は、早急に破産手続きを行うことです。

税金の滞納もあるとのことでしたので、税金の滞納に基づく差押え等がなされる前に破産申立てをしましょう。

また、代表者個人も多額の負債を抱えているため、代表者個人の破産も同時に申立てしましょう。

なお、現在、会社の営業はストップしているとのことですが、今後売掛金など会社に入金されるお金はあるでしょうか。

破産する場合、裁判所への予納金など会社の資金から準備しなければならないお金が必要です。

この点については、すぐに確認をしてください。

これまで会社に貢献してきた従業員への給与の支払いについて特に心配されていることと思われます。

この点については、労働者健康福祉機構による未払賃金の立替払制度があります。

この制度を利用すれば、解雇した従業員は未払賃金の8割を受け取ることができますので、当面の生活を守ることができます。

ただし、立替払制度を使うためにはいくつかの要件がありますので、早急に従業員に関する情報を教えてください。

代表者個人の不動産については、手放さざるを得ません。

しかし、破産をしたとしても、新たな事業を始めたり、別の職(一定の制限はあります。)に就いたりすることは可能です。

今後の生活もご自身の努力次第でなんとかできます。

諦めずにまずは会社の問題を清算しましょう。

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