会社においては、車やコピー機、電話機などをリース契約で保有しているケースは多々あります。
リース契約は、フルペイアウトファイナンスリース(リース業者がユーザーから費用の全額を回収できるようリース料が設定されているもの)、オペレーティングリース(ファイナンスリース以外のリース)、メンテナンスリース(オペレーティングリースの一種で、ユーザーがメンテナンス料金を支払い、業者がリース物件のメンテナンスまで請け負うリース)など様々な態様があります。
その契約の解釈には法律上多数の論点があるところではありますが、基本的にリース物件に担保権がついている契約が多いため、リース料が未払いになっているようなケースでは、リース物件はリース会社に引き上げられることになります。
しかし、リース料の残債権額が少なく、リース物件の価値がこれに比べて高い場合には、リース料債権を弁済の上、売却した方がよい場合もあるため、全てのリース契約について引き上げをするかどうかは慎重に判断すべきでしょう。