私的整理とは
私的整理とは、裁判上の手続(破産、再生等)を利用せず、各債権者と支払額や支払い方法について個別に和解をすることによる債務整理手続をいいます。
あくまで、任意の手続きであり、どのような基準を用いるか、どのような順序に基づいてなされるかなどについては法律上の定めがありません。
私的整理のメリット
- 債務整理の対象者を限定できること
- 手続きに柔軟性があること
- 秘密の保持が図れること
- 法的手続きと比べ迅速な解決ができること
私的整理のデメリット
- 和解手続きである以上相手方の同意が必要であること
- 債権者にとって税務上のメリットが小さいこと
まとめ
実際には、私的整理は法的手続きと比べ第三社の関与がないため、資産状況の開示などの適正性が担保されず、公平性、透明性が低い手続きとして債権者との和解手続きが難しいケースは多いです。